統計検定2級に合格するためには
最近、統計検定2級に合格したので、勉強方法などを残していきたいと思います.
1. なんで統計検定?
私自身機械学習に興味があり、専門書などで勉強をしているのですが、統計の知識が必要になる機会が非常に多く、統計のさわりぐらいはしっかり知っておくべきだと思い、受験することにしました.
また、機械学習に限ったことではないですが、論文などを見ると、性能評価を行うときに統計的手法を用いた分析を行っていることが非常に多く、私もそのような手法を使いこなしたいと思い勉強することにしました.
2. 統計検定の概要
公式ページには、
「統計検定」とは、統計に関する知識や活用力を評価する全国統一試験
と書いてあります. その中でも、2級は大学基礎課程 (1, 2年次学部共通)で取得すべきことについて検定を行うので、学部で統計学を学んだという方やこれから使うって方はもちろん使わない方も一度受けてみてもいいかもしれません.
また、統計検定では受験方法が選べて、「紙媒体を利用した試験」と「CBT方式試験」の二つがあります. (ちなみに私が今回受験したのはCBT方式試験です.)
「紙媒体を利用した試験」では、他の試験 (例えば、情報処理試験やTOEIC) のように受験日程が決まっていて、申し込みしてから数日後に自宅に受験票が届いて、当日試験会場に足を運んで、複数人で受験する形です.
その後採点が行われ、約一か月後に結果が掲載されます.
一方、「CBT方式試験」では、日時や会場を自分で選択でき、その会場でコンピュータを用いて試験を行います. また結果も試験が終わった直後に知ることができます.
なので、とても学習計画が立てやすく、結果も早く知りたいという方には「CBT方式試験」がおすすめです.
3. 使用した参考書や問題集
私は学部の時に統計が必修授業であったため、少しの知識はありましたので、日本統計学会が出している、「統計検定2級対応 統計学基礎」をやりました.
- 作者: 田中豊,中西寛子,姫野哲人,酒折文武,山本義郎,日本統計学会
- 出版社/メーカー: 東京図書
- 発売日: 2015/12/10
- メディア: 単行本
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数式に慣れている方や、統計に関する知識が少しある方 (仮説検定って名前ぐらいは聞いたことある程度) であればこれ一冊で対応できると思います.
この本の良いところはやはり公式で出ているところにあります. 他にも統計学の良書はたくさんあるのですが、統計検定2級に絞った勉強をしたい場合にはこれを用いるのが間違いないと思います.
(他の参考書の場合、範囲を超えてしまう(もしくは足りない)ケースがあるので)
しかし、他のブログでも言われている通り、説明が不親切な個所が多く、背景知識がない方には読み解くことが結構難しいかもしれません.
そういう時は、ネットでググってみるのがいいです. その時にお勧めなサイトが、「統計WEB」です.
統計の基礎から非常に簡潔に、多くの具体例を用いて説明してくれているので、わからない箇所はここで知識埋めするとよいと思います.
もちろん、「統計ってなに。。。」って人はこのサイトを最初から一読すると、十分な知識をつけられるようになると思います.
「統計WEB」や「統計学基礎」を一通り終えたら過去問に挑戦します.
過去問も公式が出している公式問題集を解きました.
日本統計学会公式認定 統計検定 2級 公式問題集[2015〜2017年]
- 作者: 日本統計学会
- 出版社/メーカー: 実務教育出版
- 発売日: 2018/03/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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過去問を解いていると分かるのですが、問題の構成や問われている知識は限られてくるので、過去問演習を重点的に行いました. (問題集1周と間違えたところだけで十分です.)
4. まとめ
- 統計を少しでも知っているという人は「統計学基礎」から
- 何も知らないという方は「統計WEB」から
- 一通りインプットが終わったら過去問でアウトプット
統計検定準一級とかにも興味はあるんですが、2級と準一級では大きな壁があるそうですね。。。