応用情報に最短で合格するためには
- 1. 本記事について
- 2. 対象読者
- 3. こんな記事を読む時間すら惜しい方
- 4. 合格までに必要な勉強時間
- 5. 応用情報とは
- 6. 午前、午後に共通してやること
- 7. 午前対策
- 8. 午後対策
- 9. 前日やること
- 10. 当日
- 11. まとめ
1. 本記事について
本記事では、応用情報に最短で合格するにはどうしたら良いかについて、個人的な意見をだらだら述べていこうと思います.
2. 対象読者
あくまでも最短で合格するための個人的な意見ですので、
「仕事や研究に直接役立つための知識を身に付けたい」
「応用情報で満点(もしくはそれに近い点数)で合格したい」
といった方はこれ以降記事を読み進めていっても時間の無駄だと思います.
本記事は、
「就活の時に履歴書に書ける資格が今すぐ欲しい」
「会社でとりあえず取れと言われた (もしくは取ったらお金がもらえるからとりあえず取りたい)」
「まだまだ本番まで時間があると思って何も対策をしていなかったが流石に焦ってきた」
「苦手分野が多すぎて受かる気がしない... 何か戦略を立てないと」
など、「合格」に重きを置いていて、その先は受かってから考えようという方には何か少しでも情報提供ができるかもしれません.
また、ITパスポートや基本情報を受けたことがない方、もしくは過去に受験したことあるが納得のいく点数が取れなかった or 落ちてしまった方でも応用情報は十分受かることができる試験だと思っています.
3. こんな記事を読む時間すら惜しい方
オススメの勉強法を簡単にまとめましたので、これだけ読んであとはひたすら実践すれば良いと思います.
- 参考書を何か1冊読み切る. (分からない分野があっても良い. 私の場合「ネットワーク」、「データベース」はほぼ流し読み.)
- 午前 : 「過去問道場」を5年×2回(春、秋)
- 午後 : 「午後問題の重点対策」という本をやる
これだけです.
一つ注意して欲しいのが、午前対策を終えてから午後対策に入ろうと思っていてはダメです.
はっきり言って午前の対策が終わるのを待っていては時間の無駄です.
午前は過去問をひたすらやるだけですので、同時並行で「午後問題の重点対策」を進めてください.
4. 合格までに必要な勉強時間
こればっかりは個人差があるので断言できません.
普段から情報処理に慣れ親しんでいる人とそうでない人では必要な勉強時間が違ってくるのは当たり前ですのでそこは注意しておくべきです.
良く、「合格までに必要な勉強時間は○○時間」と言ったツイートや記事、また「○○日で受かる勉強法」といったブログを見かけますが、具体的な時間を気にしてはいけません.
同じ 「○○時間で受かる応用情報」という記事を参考にしても皆が○○時間で受かるわけではありません.
私は「○○時間やれば合格できる!」と断言はできませんが、合格するためにやることやらなくていいことは全員に共通すると思いますので、それを共有できたら良いなと思っています.
5. 応用情報とは
まずは応用情報試験がどのような形式で行われているかを知る必要があります.
応用情報試験は「午前」と「午後」に分かれていて、午前は「四肢択一」、午後は「記述式」です.
また制限時間はそれぞれ150分間です.
午前は80問中80問すべて解答しなければいけないのに対し、午後は大問11問中1問必須、4問選択です.
午前 | 午後 |
---|---|
9 : 30 ~ 12 : 00 (150分) | 13 : 00 ~ 15 : 30 (150分) |
四肢択一 | 記述式 |
80問中80問解答 | 11問中5問解答 |
午前、午後それぞれで6割取れれば合格なので、少し多く見積もっても午前で50問、午後で大問3問分解ければ合格です.
また、午後は
- 情報セキュリティ (必須)
- ストラテジ
- プログラミング
- システムアーキテクチャ
- ネットワーク
- データベース
- 組込みシステム開発
- 情報システム開発
- プロジェクトマネジメント
- ITサービスマネジメント
- システム監査
の中から選択して解答しますので、どの問題を選択するかが合格の鍵を握っています.
6. 午前、午後に共通してやること
まずなんでも良いので参考書を一冊読みましょう.
このとき、一回で全部覚えようとしてはダメです.
どの参考書も分野ごとにセクション分けされていると思いますので、時間がかかりそうだと思った分野は後回しにして、とにかく1冊読み切ります.
ちなみに私は「応用情報技術者 合格教本」という非常に有名な物を購入しましたが、「ネットワーク」と「データベース」のところは、流し読みをしただけです. (1周目はしっかり読もうとしたのですが、興味があまりなかったので頭に入ってきませんでした.)
平成30年度【春期】【秋期】応用情報技術者 合格教本 (情報処理技術者試験)
- 作者: 大滝みや子,岡嶋裕史
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2017/12/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
これ以降私はこの2分野については完全に切ることにしました.
「ネットワーク」と「データベース」なくして情報処理を語るなんてと思いますが、合格するだけなら必要ないのです. これらの分野は合格した後ゆっくりと勉強すれば良いのですから.
この合格教本は非常に分かりやすく、買って損はないのですが、(本屋や図書館で手に取ってもらえれば分かりますが)分厚すぎて、全部理解するのはかなりのハードワークです.
資格試験勉強の他に、仕事や研究をやらなくてはならないはずなので、全部を読んでいる時間はありません.
なので、大抵の参考書では1章に「基礎知識のまとめ」が書いてあると思うので、それはやるとして、その他の細かい知識については、なんか見たことある程度でも良いと自分に言い聞かせます.
むしろ2分野ぐらいだったら全く見たことなくても受かります (それがネットワークとデータベースだったとしても).
7. 午前対策
参考書を1冊とりあえず一周してみたら、午前は過去問をひたすら解きます.
午前は過去問の量で決まります. 正直参考書を読まずに過去問を解き続けるだけでも午前だけなら合格点を超えることは可能です.
そのとき皆が使用しているのは「過去問道場」というサイトでしょう.
これを私は、5年分 × 2回 (春、秋)やりました. (具体的には平成23年 ~ 平成27年です. )
なので、最新の試験から5年さかのぼれば午前に関しては十分すぎると思います.
「過去問道場」では問題に対して答えるとすぐに正解不正解がわかる一問一答式です. (以下に一例を示します.)
各問題に対して簡単な解説が載っているので、間違えたときはその解説を見てすぐに復習をすることができます.
このとき、わからない単語があれば、参考書に戻ってそのことが書いてあるところだけを読むようにします.
ですから、1周目以降は辞書がわりに使うことをオススメします.
過去問を解き続ければわかるのですが、体感でも半分近くは同じ問題が出題されています.
これが午前問題は過去問の量で決まるという大きな理由です. 計算問題も選択肢まで同じなので、本番は計算時間短縮にもなります. 逆に見たことない計算問題は捨て問だと思っても十分受かります.
半分近くは過去問で出題された問題なのだから、過去問を完璧にしたら40問近く正解することができるということになります. 合格には多く見積もっても50問正解すれば良いので、後40問中10問を解くことができれば午前クリアです.
なので、午前はとにかく過去問をやりましょう. 参考書を1周するより過去問1年分解いた方が圧倒的に得点が伸びます.
1年分解き終わったら間違えた問題だけ解き直しをする機能も付いていますので、復習を行ってください.
私は、理解していない問題があっても良いからとりあえず全問正解するまで解き直し続けました. (この単語があるから答えはこれだ!といった思考で正解しても良しとしていました.)
10回分なんて多すぎ...と思うかもしれませんが、1日1回分でも10日で終わるのでそんな身構える必要はないと思います. しかも、最初は時間がかかっても4回分を解き終わった頃には見たことある問題がかなりあるはずなので、短い時間で1回分時終えることができます.
8. 午後対策
午後は記述式ですので、こちらは少し本格的に対策や戦略を練る必要があります.
まず、午後対策には「午後問題の重点対策」を購入することをオススメします. (午後はこれだけやっていれば十分です. 過去問を別で用意してやる必要はありません.)
毎年出版されますが、対して内容が変わってないので、気にならない方は中古で購入するのも良いでしょう.
2018 応用情報技術者 午後問題の重点対策 (午後問題対策シリーズ)
- 作者: 小口達夫
- 出版社/メーカー: アイテック
- 発売日: 2017/12/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
この本は、まず、午後をどのように対策したら良いかについて紹介していて、その後各分野について、確認事項をまとめてくれています. その後に問題演習とその解説が載っています.
各分野の確認事項は、参考書で得た知識の確認にもなりますし、抜けているところがあれば、そのまとめを読むことで補うことができます.
なお、先ほども記載しましたが、午後は11の分野から1つが必須で4つ選択して解答します.
- 情報セキュリティ (必須)
- ストラテジ
- プログラミング
- システムアーキテクチャ
- ネットワーク
- データベース
- 組込みシステム開発
- 情報システム開発
- プロジェクトマネジメント
- ITサービスマネジメント
- システム監査
情報セキュリティは必須で解かなければいけないのであまり苦手意識を作りたくないところです.
情報セキュリティについては確認事項のまとめを読んであとは演習に入ることをオススメします.
この分野をまた参考書で一から読み直すなんて時間は勿体無いです. あくまでも2周目以降は、参考書は辞書がわりに使うべきで勉強するものではありません.
さて、問題は残りの10問のうち4問、何を選択するかです.
よく「オススメの分野はこれだ!」みたいな記事を見かけますが、こちらも勉強時間同様、人それぞれなので、参考程度に見るだけにして、自分で考える必要があると思います.
アドバイスできることとしては、
理系で、計算問題なら得意という方は組み込みシステム開発がオススメです. ほぼ前提知識なしで、文章に沿って計算問題を解くことができます.
文系の方はストラテジやマネジメントの問題を中心に勉強するのが良いかと思います. たくさんのブログで言われていることですが、これらの分野はほぼ国語の問題です. なので、「計算は苦手」、「プログラミングわからない」という方には取り組みやすいと思います. しかし、試験によって難易度に差がかなりあるように感じますので、そこは注意しておく必要がありそうです.
さて、それらを踏まえて、4問選択しなければいけないのですが、4分野だけに絞って勉強するのは非常に危険です.
結論から言いますと、4分野 + 2分野は保険で勉強して行くことをオススメします. 最低でも1分野は余分に対策しましょう.
そのうちほぼ確実に満点取れる分野を1つ作れるとかなり余裕が生まれます.
具体的には、そこで20点取れれば、残りの4分野で40点取れれば良いことになります.
つまり、1つの大問で20点、残りの全ての大問で半分解ければ合格です. (私自身、本番で2 ~ 3割ぐらいしか解けなかった分野がありましたが20点取れた分野があったおかげで助かっています.)
例としては、 (18 + 6 + 16 + 14 + 6 = 60)で合格ですので、8割以上取れる分野を2つ、もしくは20点取れる分野を1つもっておくとほぼ間違いなく合格できます.
なので6分野の勉強はするんだけれども、そのうちの2つは得意分野になるように、参考書を読んで問題演習を繰り返すのが良いと思います.
「11分野をやらなきゃいけない... 辛い...」
ではなく
「たった2分野で良いのか!」
という思考に変えるべきです.
もう一つ午後対策で注意すべき点は、午前対策を終えた後で午後対策をしようとしないことです.
応用情報は圧倒的に午後の対策に時間をかけるべきですので、午前の対策の完成を待っていては時間が足りません.
ですから、参考書を1周したら、午前対策で「過去問道場」をやると同時に「重点対策」に取り組むべきです.
9. 前日やること
まず午前ですが、今まで解いた問題のうち間違えた問題を解き直しましょう.
別に全部やる必要はありませんが、できるだけ多くやると安心でしょう.
午後は、「重点問題集」の自分が選んだ6分野についての確認事項のまとめを読むだけで良いでしょう.
前日に午後の問題を解いても疲れるだけですので...
10. 当日
過去問道場を解いた方なら、半分ぐらいは同じ問題に出くわすので、時間が足りないということはまずないでしょう.
落ち着いて、マークミスをせずに解くだけです.
午後問題は、まず、どの問題なら解けそうかを確認しておくと良いと思います. ある程度解く問題を決めたら実際に問題に取り掛かる方法が私にはあっていました.
また、どうしてもわからない問題に出くわした場合でも、文中のそれっぽい長さの文を適当に書いておくともしかしたら部分点がくるかもしれません. 特にストラテジ、マネジメント系の問題は答えは文中に隠されているので、当てずっぽうでも当たる可能性は十分にあります.
11. まとめ
オススメの勉強の流れをまとめておきます.
- 参考書を一読
- 午前は過去問道場をひたすら解く
- 午後は重点対策の確認事項->問題演習
これだけです.
あくまでも私個人の意見ですので、人それぞれ合う合わないがあると思いますが、少しでも役に立つ情報が提供できていれば良いなと思っております.